最終更新:2026.07.29
証カードプリンターのカラー印刷は、リボンの色材を熱でカード表面または再転写フィルムへ移す方式です。同じデータでも、プリンターの温度制御、印刷速度、機種、リボンのロット、カード表面の受容層、白色度、保管状態によって発色が変わるため、量産印刷と比べてロット間・機器間の色差が生じることがあります。企業ロゴなど厳密な色管理が必要な用途では注意が必要です。
保護膜を付けない場合は、印刷層がカード表面側にあるため、カードケースとの摩擦、手の皮脂、紫外線、清掃薬剤などの影響を直接受けます。その結果、退色、変色、画像のぼけ、文字や顔写真の摩耗が起こる場合があります。
印刷後に保護膜を貼る場合は表面を保護できますが、膜とカード本体は別の層です。接着温度・圧力、表面状態、膜の材質、端部の仕上げが適切でない場合や、曲げ、熱、湿気、薬剤、繰り返し摩擦を受ける場合、端からの浮き、気泡、白化、ひび割れ、剥離が起こることがあります。
工場での高温高圧ラミネーションは、印刷済みコアと透明オーバーレイをカード本体の製造段階で熱と圧力により一体化します。後から表面へ膜を貼る方式ではなく、印刷層を透明層の内側へ封入した一体構造になるため、色の安定性、耐摩耗性、層間の耐久性を重視する量産カードに向いています。